観光の大混乱!宿泊施設を奪い合う中国の旅行者はどこへ?

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毎年この季節になると話題になるのが、中国の春節。

中国の旧正月で、だいたい1月末~2月頭にかけて中国から大挙して観光客がやってくるのです。

日本でも受験のシーズンとも重なり、出張者や旅行者同士の「宿の争奪戦」に翻弄されます。

都心のビジネスホテルの中には、1泊3万円の値段に設定するところも現れるほど。

「本当に宿が必要な人」

にとっては、非常に迷惑な話で、ホテル難民の足元を見るホテル側はたたかれたものです。

2年前がその最盛期とも言われ、中国人観光客を主なターゲットとするホテルが誕生。

中国人による中国人の為のビジネスも日本で始まり、中国人観光客争奪戦が激化しました。

・・・・が、

今年はいかがですか?

そこまでメディアでも取り上げられていないような気がしませんか?

振り返ってみれば、1月に入ってくる新聞の折り込みチラシ。

1泊食事付きで8000円。

「お得」「食べ放題」「安い」

の文字が並び、春節のかき入れ時とは思えない価格設定が目立っていました。

テレビやネットでも、1万円以下のいわゆる「お得な宿」の宣伝が目立っていましたね。

観光コンサルタントとして受け持っている地域のホテルや旅館でも、1月中旬にも関わらず空きがあり素泊まりなら6000円~8000円で提供しているところも。

地域を受け持つコンサルタントとしては、ちょっと困った話でもあったのですが、それでも売り切れていない状況は異常でした。

なぜなのでしょうか??

この解決を目指すのが私のお仕事。

調べてみるとこの異変は、あの「ゴールデンルート」にある富士山でも起きていたのです。

以前まではこの時期宿泊施設を見つけることなんてできなかった富士山・御殿場エリア。

ところが今年は素泊まり5000円以下の宿も宿泊可能となっていたのです。

順調に訪日外国人が増えている日本。

2000万人台は当たり前、夢の4000万人台に乗ることも・・・と考えられています。

しかし私はそれは「起きない」と主張しています。

イギリスのEU離脱が実際に起きるのはこれから。

それに伴う世界経済の下降リスクはこれから起きるのです。

そして円安の進行による円高への急な転換は免れないと言われている中、観光は直接的な影響を受けます。

オリンピック需要はこれまでのオリンピックでもあるように期間限定です。

スローダウンしてしまうのは時間の問題でしょう。

中国人観光客に関していえば、昨年の夏ごろから「旅の傾向」が変わってきました。

国内からの「中国人の恥」「マナー悪すぎ」の声に加え、習近平主席の「爆買い規制、贅沢禁止令」の影響。

「恥の輸出」に対する意識向上が中国人観光客の「旅行心」にブレーキをかけたのでしょう。

実は外国人旅行者誘致促進地域創生機構の坂口氏は、著書の中で“2017年に爆買いバブルが終わる”と指摘しています。

経済学者や評論家もそろって「長くは続かない」と論じています。

それが少し早くやってきたのでしょう。

中国人観光客の訪日目的が変わってきていて、「爆買いから体験へ」と移行している傾向が見られるとの意見もあります。

(私はそれはないと考えています。SNSにアップしたい欲求がそうするというのが主な根拠ですが、中国国内では規制されているサービスが山のようにあるので、どうでしょうか?)

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観光コンサルタントとして考えるに、これは日本人に1990年代に起きたことと同じことが起きているのではないかと考えます。

それは

「団体旅行から個人旅行への移行」

2012年には、団体旅行客の割合が8割あったところ、2015年になると団体旅行客と個人旅行客の割合が五分五分になっているのです。

2016年、それがさらに進み2017年の春節に影響が表れたのでしょう。


中国人観光客の訪日と爆買いに合わせてホテルや飲食店などではキャパ不足解消に向けた改装や拡大。

新しい観光施設の建設や駐車場の用意。

いわゆる中国人受け入れのための“追加投資”を試みたところは非常に多いのです。

しかしその目論見は早くも混沌とし、投資を回収できるか?という深刻な問題へとなってしまっているのです。

どうしてもアジア層を見がちな日本の観光。

ここにこだわることなく、世界に目を向け、観光の本望「リピーターの確保」に力を入れる時がやってきているのではないでしょうか?

そしてまだまだインバウンドそのものに実感のない地域が日本の大多数であることも、しっかりと理解してほしいですね。

私が観光コンサルタントとして伺っている地域では、「外国人よりも日本人、そして人口!」と直近の問題解決が当面の目標であることも事実。

日本の観光はまだまだ「未熟」であるという認識をしっかりを持つことが今の課題です。

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