九段会館での3月11日Vol.5



学校に戻り、そこで初めてどんな地震だったのかを知りました。




それと同時に、「東京は震度5」だった事実。




震源地は東京から離れた東北地方。




津波の話も、そこでようやく知りました。




ただ、「東京は震度5。震度5で天井が崩れたのか??」と、どうしても納得のいかない事実が頭に刻み込まれたのです。




そう。




あの時、ビルの窓から見ていた人達。

通りから何が起きたのかと覗き込む人達。




当然ですよね。

天井が落ちたなんて、それこそ思いもしなかった事でしょう。




そんな事を頭に置き、実際には自分自身が「帰宅困難者」の一人である事に変わりはなかったわけで。




自宅に向かって歩いて帰る事を決心。




運よく、途中で電車が動き始めたことを知り、無事に帰宅できました。







3月12日 朝

さすがにこれだけの事があったので、体がそこらじゅう痛い。




足も、革靴で長時間歩いたせいもあって、ピリピリしたのを覚えています。




夜中も電話の緊急地震速報が幾度も鳴り、どれだけまともに寝れたのか分からなかった。




と、その時、携帯電話の着信音が鳴ったんです。




混雑で鳴らないと思っていた電話が。




そこで聞かされた話。







九段会館で、私の隣の席に座っていた先生の死去。







意味が解りませんでした。

だって、私の隣に座っていたんですよ。




決して広くはない席。

少し動けば肩と肩がぶつかってしまう。




そんな近くにいた人の死去。




私は自分の足で歩き、電車に乗り、自宅で寝たというのに。




たかだか5センチほどの肘掛が間にあっただけだというのに。




どうして??
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